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お菓子教室 カトル・カール

2004年BASICクラスのメニューのお菓子の写真です。

04.1月「マカロン・オ・ショコラ/ガトー・ショコラ・フォンデュ」

 1月は恒例のバレンタインDAYのためのチョコレートを使ったお菓子:マカロンはおなじみのパリ風のものです。材料も作り方もシンプルですが,つるっとした表面のマカロン生地を作るのはとても難しいのです。ガトー・ショコラ・フォンデュは中から温かいチョコレートが溶け出し,濃厚なチョコレートを楽しめるお菓子です。焼き上がりのアツアツをいただくのでお菓子屋さんではなく,パリのレストランのデザートメニューでよく見かけます。

04.2月「タルト・オ・フロマージュ/キャラメルクッキー」

 タルト・オ・フロマージュはしっかり焼き込んだお菓子ではなく,チーズケーキのようなクレームブリュレーのようなお菓子です。ずいぶん前に教わったレシピをすっかり忘れてしまったので,きっと教わったのと全然作り方は違うと思いますが,とにかく簡単に美味しいケーキが出来上がりました。タルト・オ・フロマージュのタルト生地,チーズのアパレイユの部分もキャラメルクッキーも全部フードプロセッサーで手早く出来上がるようにしました。

04.3月「サントノーレ・オ・ショコラ/フランボワーズのギモーヴ」

 クリームや生地を複数使ったサントノーレは,作るのに手間がかかりますが,贅沢で美味しいパリのお菓子。チョコレートのクレーム・パティシエールとシャンティーをたっぷり使い,飴がけのプチシューの中にもクリームを詰めました。キモーヴはマシュマロのこと。これもお家で作れるのです。着色料などを一切使わず,フレッシュや冷凍のフランボワーズをピュレにして加えているので,フランボワーズの種入りのマシュマロです。

04.4月「アメリカン・チェリーパイ/黒ごまのパンナコッタ」

 藤野真紀子先生の教室で教えていただいたアメリカンパイ生地は,アッと驚くような作り方で,きちんと層のあるサクサクのパイ生地が出来上がります。その後いろいろ変えて,私にとってはさらに作りやすいようにしました。チェリーのフィリングは,やや酸味をきつくにしてパイと一緒に食べたときに美味しくなるような組み合わせです。黒ごまのパンナコッタは豆乳で作ってもっとヘルシーにしました。黒ごまの風味がよく,出来上がりは豆乳で作ったことが全然分からないので,豆乳が嫌いな人でも大丈夫です。

04.5月「お米のロールケーキ/ディプロマット」

 最近人気のお米の粉を使ったロールケーキ。米粉が入手しやすく,家庭でも作りやすくなりました。このロールケーキは生地の美味しさが決め手。ちょっと面倒な作り方ですが,むちっとした食感になります。クリームはシンプルにシャンティークリームと市販の美味しい黒豆のみです。ディプロマットは余ったスポンジ生地で簡単に出来上がる美味しいデザート。ちょっとボリュームのあるプリンのようなお菓子で,朝食にもピッタリです。メープルシロップをかけて食べるのが気に入っています。

04.6月「オレンジのシャルロット/ミントのジェラート」

 オレンジのシャルロットは,試食用は四角い形で作ってみました。ビスキュイはフランスで教わったのよりうんと軽く,しっとり仕上げて,ババロア生地と馴染み良くしました。歯触りと味のアクセントにピーチが入っています。ミントのジェラートはミント味が苦手な人でも食べられるぐらいクリーミー。一切火を使わずとても簡単にできるので,これからの季節には作る方も嬉しいデザートです。

04.7月「ババ・オ・ラム/西瓜のソルベ」

 ババ・オ・ラムはリッツで習ってとても気に入ったお菓子の一つです。ババ生地も美味しいのですがシロップとクリームの味も最高!何回も作って修正し,さらに作りやすいレシピになりました。ソルベは材料はパリで習ったソルベとほぼ同じですがフードプロセッサーで作ります。フルーツの味がそのまま楽しめるソルベは,西瓜がちょっとめずらしいかなと思って作りました。アンティークの銀器に入ったココナッツミルクソースを好みでかけていただきます。

04.9月「イチヂクのタルト/ファーブルトン」

 イチヂクのタルトは日本ではよく生のイチヂクを使ったものを見かけますが,フランスで多かったのは火が通ったタイプ。味がグッと濃厚になります。本来アーモンドクリームとクレーム・パティシエールを混ぜて作るクリームはうんと簡単にできるよう工夫しています。ファーブルトンはフランスのブルターニュ地方のお菓子。モチモチした食感が珍しいお菓子です。リッツで習ったのはすごく上品な味。プルーンが入っていて,朝食にも美味しい。

04.10月「パラディ(チョコレートケーキ)/シュトーレン」

 パラディはパリのプロ向けの製菓学校で習ったチョコレートのお菓子です。チョコレート生地にチョコレートのクリームと上掛けをするお菓子をパラディとして教わりました。リッツで習った生地をこのお菓子にアレンジして,同じくチョコレートづくしのケーキにしました。うんと贅沢で美味しいお菓子です。シュトーレンは本場では1ヶ月熟成させるお菓子ですが,冬でも暖かい日本向きに,作ってすぐ食べられる簡単な作る方でご紹介しました。

04.11月「シブースト/リンゴのクリスピーパイ」

 おなじみシブーストはちょっと手の掛かるお菓子ですが,お菓子作りに慣れてくると一度は自分で作ってみたいお菓子です。道具を上手く使えば意外と簡単。お代わりしたくなるような軽いシブーストククリームに仕上げました。リンゴのクリスピーパイはパリのギー・サボワというレストランでいただいたデザートをヒントに作ってみました。作り方がすごく簡単なのも,教室で好評でした。

©akiko kita